福岡で開催されている、UX Fukuoka勉強会。
今回「サービスデザイン設計ワークショップ」という下記、3回セットのワークショップが行われました。
2014/12/17:第1回「ペルソナ/シナリオ法」(インタビューと上位下位関係分析法)
2015/2/21:第2回「構造化シナリオ法」
2015/3/14:第3回「ペーパープロトタイピング」
講師は、浅野智先生。
私は都合により、2/21と3/14のみ参加しました。
人間中心設計(HCD)のお勉強です。 http://www.hcdnet.org
はじめに行うのは「半構造化インタビュー」。
設定されているテーマについて、リードユーザーへのインタビューを行う。
インタビューから出た発言、ひとつひとつをメモしておき、付箋に書き壁に貼る。
「行為目標」や「価値」でグループ化して、被験者の価値観を抽象化していき、「本質的欲求」を導き出す。(ラダーアップ)
そして、ペルソナを具体的に「ペルソナシート」に書き起こす。
構造化シナリオ法は「ビジネス情報」を前提に「バリューシナリオ」「アクティビティシナリオ」「インタラクションシナリオ」を書いていく。
これは、もちろん前の段階で設定したペルソナを前提に書いていく。
ペーパープロトタイピング編では、まず、シナリオを元に、「簡易ストーリーボード(漫画のように、イラストでも書き起こす)」を書く。
次にUXフローをインタラクションシナリオを元に描く。UXフローは実際のインターフェイスを描いていく。
流れが具体的になったところで「ストーリーボード」を、1ステップ1枚の紙に、改めて詳しく書いていく。イラスト付きで。
ストーリーボードを壁に横並びに貼り、その下に、対応するインターフェイス図(ワイヤーフレーム)を描いていく。
出来上がったインターフェイスを「ウォークスルー評価」という方法で評価する。
これは、被験者がストーリーボードとインターフェイスを見ながら紙上(壁に向かって)操作を試してみる。
これで、エラーしやすい場所、分かりにくい場所などを挙げていく。付箋に書いてその箇所に張り付けていく。
以下、ワークショップに参加して感想など。
一通りの流れは分かった(つもり・・)が、身についた!という感覚は、まだまだ無い。
何回か想定練習をしたり、実践で取り入れてみたりして、良い感触、成功体験、を実感しないと手法獲得には至らないと思う。
参加していたみんなが言っていたのは「インタビュー」が足りなかった、うまく出来ていなかった、という声。
インタビューの技術も磨かなくてはいけない。
大事な部分を見極めて、掘り下げた聞き出しをして、多くの情報を得ておくことで、ステップが進んでからも、振り返ってみる基となるペルソナから見直せるきっかけが沢山ある状態にしておくことが大事なのだろう。
そして、なにより痛感したのは、シナリオをいかに良く書けるか、ということの重要性と、その難しさ。
今回の3回シリーズとは別の「ユーザビリティ評価」のワークショップでも、シナリオについて指摘をされた。
想像力、客観性、文章力、課題との対応性など、考えることは沢山あり、その勘ドコロは、全くといっていいほど私はつかめていない。
まだまーだこれから・・・。
UX FukuokaのFacebookページはこちら https://www.facebook.com/uxfukuoka
以下追記。2015.10.13。
「情報デザインのワークショップ」という本、わかりやすくておすすめです。