UX Fukuoka「KA法の練習会」

2017年5月13日に開催された「KA法の練習会」に参加しました。
UXデザインについて学ぶ「UX Fukuoka」のワークショップイベントです。
イベントのページはこちら。
https://ux-fukuoka.connpass.com/event/54880/

約20人集まりました。
吉川さんが説明や進行をしてくださり、4人 x 5グループでワーク。

KA法は、ユーザーからヒアリングした情報などの分析法。
サービスを企画する際に、ユーザーの抱いている価値(深層心理も含め)を基に考えるための手法のひとつです。
「分析」には、「数値的」な分析もありますが、これは、性質を探る「質的」分析のほうです。

今回は、「実践!KA法おためしキット」という教科書に沿って行いました。
このキットには、ECサイトのユーザーから収集した情報のサンプルが掲載されており、それを利用しました。

行った作業は、サンプルである60件のEC利用に関する「出来事」に対して、それぞれ「心の声」「価値」を分析者が、設定されているペルソナを想像しながら書き出します。
この3つの情報がひとつになって60枚の「KAカード」となる。
それを、分類したり、ラベルをつけたりして、最後は模造紙に貼って「価値マップ」にします。

約5時間のイベントでしたが、あっという間に終わりました。面白い。
もっと時間が欲しい〜、という感じ。
会の最後では、グループごとに、分析の内容、感想を発表しました。
参加者同士で意見交換もでき、いつもは別の仕事をしている、さまざまな人が集まって学ぶことにも、このイベントの面白さがあると思いました。

参加者のみなさんや、私が感じたことは、

  • 心の声や価値を書き出すのは、もっと慣れないと大変。
  • KAカードの「価値」が、うまくかけていないと、分類に迷うことがある。
  • ユーザーの純粋な欲求を掘り起こすステップをしているのに、つい、開発者目線で問題を解決する「機能」を考えてしまう。
  • 価値マップは、大分類、中分類、小分類、さらにKAカードに詳細情報、と企画に活かす際にはいろいろなレベルで情報にアクセスすることができる。
  • 複数人のグループで分析することが大事かもしれない。バランスや客観性ということで。作業も大変だし。
  • 同じ元データをつかっても、分析する人によって、まとめは変わる。なので、複数のチームで分析することにも意味がある。
  • 今回は、既存のデータを利用して「分析」の部分だけをしたが、ユーザーからヒアリングする、情報収集の部分からも、やってみたい

この手法にかぎらず、視野を拡げていきたいと思いました。

会場は、Backlogサービスなどの「Nulab」のスペースをお借りしました。ありがとうございました。

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